意のままに…
あるジャンルで名前を言うと、大抵の人は「知ってる〜」と言うカメラマンがいます。
それが私のカメラの師匠です。
別に弟子にしてやると言われた訳じゃないケド、
勝手に慕っていて、時々見てもらったりしていた。
チラリと見るだけで「お前相変わらず基礎がなってないな〜」と
突っ返されたりしてはじめの頃は感想を言ってくれる人じゃなかった。
「ちゃんと構えてないでしょう?」脇がスグに開いてしまう癖を見破るのだ…
今の家に引っ越して、随分会っていない。
始めた頃はいつかコンクールに出したいと意気込んでいたのですが、
今は思い出が切り撮れればいいやな写真ばかり…それも楽しいケドね。
熱の上がり下がりはあるものの、好きなサイトをお気に入り登録して、
時々覗いては刺激をもらっている。
最近、もの凄くイイ感じの写真を撮るサイトにたどり着いた。
ほぼモノクロばかり写真、凄さに動けなくなってしまった。
ビシビシ伝わってくる空気感に、息も苦しくなる。
「何やってるんだ、私。」
良いモノに出会うと、激しく落ち込む性格です。
そんな時にたどり着いた言葉を忘れない様に記しておこうと思う。
どれほど素晴らしいスペックを誇るカメラであっても、
「自分にとって必要なファクターを持っているか?」
良い写真を撮る為の道具であると言う基本を忘れてしまっては、
それは単に「高スペックの機械」であって「良いカメラ」とは言えません。
誰でも綺麗に撮れるカメラはあっても良いのですが、
それで撮れるものは結局のところ、カメラに撮らされた写真だろうと思います。
自己表現の一つとして写真を撮るのであれば、
自分の意のままに操れるカメラを選ぶべきです。
どれほど素晴らしい機材と技術と経験を持っていても、
その根底に自分自身の美学と信念を持っていなければ、
体裁だけは整っている薄っぺらい写真しか撮れないでしょう。
自分にとって良いカメラは既に持っている。
でも、フィルム代がかさむのよね…
昔あった、なんちゃって暗室も今の家では無理。
意のままに操れるデジイチ…早く出会いたい。
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