退色が美しいバラ


Mannington Mauve Rambler -マニントン・マウブ・ランブラー-
系統・作出:R ランブラー・イギリス・作出者/作出年 不明
開花・特性:ライラック・小輪・微香・一季咲き
樹形・樹勢:つる・3〜4m・強い

初夏にまるでガーラント(花飾り)のような藤色の小輪の花を房咲きでたくさん咲かせます。
スミレの様な良い香りの花は、花付きがとても良く、日陰でも良く育ちます。
細い枝を沢山伸ばし、しなやかで扱いやすく、耐病性に優れている品種です
イギリスの有名な庭のひとつである”マニントンホール”で発見されました。
マニントン・モーブ・ランブラーと表記されているショップもあります。
 

バラにのめり込むと、1つ位は紫のお花を育てたくなります。

候補はいくつかありました。
でも、あきらめました。

初心者には難しいと考えたからです。

紫のバラは憧れになって行きました。

母がフランソワを欲しいと探している時に、このカタログ写真に出会いました。

圧倒される豪華絢爛さ、しかも自分が欲しい紫だと言うではないですか〜

バラの家様から、春の大苗予約でお越し頂いた時の写真。

初めて見た時のドキドキは、今でも覚えています。

待望の開花!!

…実は、このお写真。開花して3日目位です。

蕾が緩んだ翌日に激写しようとしたんですけどね、
電池切れと言うアチャーな事をやらかしました。

1つ咲き始めると、開花競争の様にポンポンと開いて行きます。

はっきりした紫を楽しめるのはわずかで、スグに退色してしまいました。
香りも良いです。とっても弱いので、相当ス〜ハ〜しないといけませんが…

なんて言うことでしょう…心の中に”“と言う曲が流れます。

このバラの魅力って退色してからなんじゃないかと私は考えます。

何とも言えないグラデーションが美しいんです。
私の撮り方が良くないですが、おしとやかな美人さん。

愛らしいERを見て優しい気持ちになるのと、ちょっと違う優しさ。

午前中にしか日が当たらない場所に置いてしまいましたが、
バッチリ日に当てれば違う花色結果になった可能性もあります。

2年生苗のマニントン様。

日陰にお強いと言うので、余り良い場所に置いてあげられず、
ランブラーらしい逞しさで、沢山の蕾をつけてくれたのに…
膨らんで来た頃、蕾を風に泥棒されて半分以下に…くすん。

今年は風害がひどくて、多くのバラ様が骨折なさったのです。
でも、マニントン様はどんなに揺られても枝を折る事はなかったのに…

残念です。一季咲きでしたから。

来年は、きちんと風対策しようと思います。

白くなると「終わっちゃう…」って気持ちになるのですが、
マニントン様は、この状態になってからの花期が長いです。

2日間の雨で相当落ちただろうと見た所、まだ踏ん張っています。

この様な儚いお姿になっても美しくあり続けるランブラー。

横切る度、何か似ていると思ったら、サクラの儚さに似てます。
私は散る頃の桜が好きです。花吹雪にセンチな思いを馳せる頃が一番美しいと思うのです。
(実際のマニントンはサクラの様に花びらはハラハラ落ちません。あくまでも自分のイメージ…)

“花は散るから美しい” キャンディキャンディで、アンソニーmamaが言った台詞。

私の好みのバラは、蕾が緩んでいく所に一番の魅力を感じるのですが…
このマニントン様は散る前が一番美しい。儚さが魅力?

心に残るバラ様に出会えて良かった〜

来年はもっとお花が見たいです。

# マニントン・マウブ・ランブラー(R)

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  • コメント (2)
  1. 国バラの記事以来のお邪魔です♪ 

    あの曲、「匠」っていうんですねぇ!(いきなりソコですみません!)

    私も欲しいんです。
    このバラ様は初めてみましたが 本当に退色するさまが美しいですねぇ。
    ペッシュボンボンの画像の謎にも触れられてましたが
    フランス人は フレッシュなバラよりも、
    ちょっと退色した頃のバラに美しさをみいだすんですって。
    んで、ペッシュはこの画像なんかな(ちょっとすぎた?)とか
    思っていたのですが、私もとっても疑問です。

    話もとにもどして
    ブルーランブラー、バイオレットなど
    紫の小輪って魅力的です。

    ランブラーは枝がやわらかいので、
    大きくなるけど 狭いところにはもってこいの
    バラ様だと思います。
    1輪の香りは弱くても、春に満開の壁から漂ってくる香りは
    強香の1輪のバラとは 香りの厚みが違うようにおもいます。

    とっても素敵なバラをお迎えされましたねぇ~♪
    花弁は自分で散りまですか? (私は散る花が好き♪)
    あぁ~ また心のどこかに 火がついちゃったカモ…

      • ta-ji
      • 2011年 6月13日 7:46pm

      いらっしゃいませ、メアリーさん。

      カタログ写真が素晴らしいと、ついついマウスを持つ手が震えますよね〜
      ペッシュ様はどうすればカタログ通りになるんでしょう?

      >フランス人は フレッシュなバラよりも、
      >ちょっと退色した頃のバラに美しさをみいだすんですって。
      お詳しいですね。さすがですね〜
      バラを始めてわかった事_
      ・咲き始めから終わりまで、派手じゃなくていいのでストーリーがある事。
      ・舞台人の様に去り際まで素晴らしい事。
      そんな品種が好きみたいです。私。
      なので、フランス系の好みは自分に合っている気がします。

      我が家にある、ペッシュ様やブリーズ様はそんなバラ様です。
      バラはERかOLDってカンジでしたが、フレンチも良いですね〜

      マニントン様は、退色が美しい事は知らずにお迎えしましたが、
      退色こそが美しいと思えるバラに出会ったのは幸運でした。
      偶然。ラッキー。

      散り際はどうだったかな?
      ごめんさい。忘れました。
      多分、しぼんだように思います。
      いや、ランブラーなので…
      フランソワやキングの様にボトボト系だったかな?

      ERの様なバサッと系ではなかったと思います。

      ちなみにキング様を迎えなかったら、コレを壁に這わせる予定でした。
      キングのお隣に置いていますが、成長はゆっくりな気がします。
      他の品種の枝と比べてもダントツ遅いです。株の年数が違うのと、
      ランブラーなので、今後、大爆発する恐れはありますが…(笑

      協調性のある、異色のバラってカンジで面白い品種です。

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