骨折を乗り越えて…

今年の3月予約苗でお迎えしたバラの一番花が咲きました。

Jubilee Celebration-ジュビリー・セレブレーション-
系統・作出：S シュラブ・2002年・イギリス・David Austin
開花・特性：サーモンピンク～コーラルピンク・大輪・強香・四季咲き
樹形・樹勢：横張り性・1.3ｍ～1.5ｍ・強い

イングリッシュローズの名花です。きわめて強健。
David Austinの最高傑作の1つで「香り高いイングリッシュローズ」として、
推奨する15品種に選出されています。柑橘系とフルーツ系の香りバラ。

イングリッシュローズ初心者で、連続開花する鉢植え向き品種と聞いて、
「あら、私にピッタリだわ〜」とバラの家様からお迎えしました。

4月の終わり…ローズ・ポンパドゥールの蕾がゆるんで一番乗りだと思っていたら、
「私が一番ですわよ〜」と驚く程のラストスパートを見せて咲くジュビリー様。

「フレンチローズ(ポンパ)には負けませんのよ〜」と言わんばかりの追い上げでした。

さすがエリザベス女王即位50周年を記念して命名された気品あるバラ。
今年はロイヤルウエディングもあったし、思い出深い開花になりそう〜

４月は強風が多くて、華奢な枝が骨折しないかヒヤヒヤ。

案の定、4つあった蕾の1本がポキリと折れて…(泣

膨大なエネルギーを使って付けてくれた蕾。
「痛かったでしょう…ごめんなさい。」
それ以降、より一層大事にお世話しました。

そんな訳で開花前日も突風が激しくて…
骨折予防でお家に避難していた所、開花しました。

カーテンを開けようと近づくと、爽やかな甘い香りが…

“私を見て下さる？”と私に訴えている様でした。

ドキドキしながらカーテンを開けるとリビングが華やかに…
まるで一瞬にしてバッキンガム宮殿に来てしまったかの様な〜
行った事がないので知りませんが、セレブな気分になれました(笑

お陰で残念な曇り空だったのに、心は晴天です。

余りの嬉しさに「きゃ〜かわいい!!」もう乙女全開で叫んでしまいました。

翌日は更に咲き進んで…美しさが倍層!!

ジュビリーの魅力は花色・花形・香りも素晴らしいケド、
花びらの形がクラクラするくらい素敵なのです。
複雑な形をした花びらが、これでもかって位に幾重にも重なり、
ビシビシと女の子心をくすぐります。
(私の手持ちレンズではクッキリ美しく撮れないの…悔しいわぁ〜)

そして、後ろ姿もメチャクチャ可愛いいの〜

はぁ〜素敵過ぎてため息が出てしまう。

3月の大苗予約で今年お迎えしたばかりのジュビリー様…
この美しさはナーセリーパワーの賜物。

私の力ではありません…

別の蕾も緩んできています。

「まだ小さくて若いバラだから、一輪だけお花を見て…」
そう思いつつ、蕾の可愛らしさに迷ってしまい、全部咲かせてしまいました。

2番花以降は小さいうちに摘み取ってしまう予定です。

「いっぱいエネルギー使わせてごめんね。」
重そうにうなだれて咲く姿に、決心致しました。

来年も素敵なお姿を見たいからねぇ…

3個目の蕾も緩んで、あと数日で終わってしまいます。

なんて儚い恋なのでしょう…バラを育てているとそう思います。

#ジュビリーセレブレーション(S)